研究課題/領域番号 |
18K17057
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
河井 智美 鶴見大学, 歯学部, 学部助手 (70783877)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | プロバイオティクス / バイオジェニクス / 歯周病 |
研究成果の概要 |
本研究では乳酸菌の代謝産物が歯周病を予防するプロバイオティクスを構築し、さらに代謝産物を用いて、より安定性が図れるバイオジェニクスへ展開させるための基礎研究を目的とした。 プロバイオティクス候補菌株の中で有効な菌株をスクリーニングし、最も有効な株としてL. fermentum ALAL020(Lf020)を見出した。また、繊維芽細胞を用いたP. gingivalis感染モデルを作成し、炎症性サイトカインをELISA測定したところ、Lf020培養上清はIL-6を抑えることができた。さらに培養上清の有効成分をHPLCにて分画し、バイオジェニクスへの基盤作りをすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生きた乳酸菌を用いて菌叢を改善することで腸管の健康を図る「プロバイオティクス」は口腔内菌叢のバランスの不均衡を改善する可能性があるだけでなく、耐性菌を誘導しないことから口腔への応用が期待できるが、効果のメカニズムはわかっていない。さらに生菌を用いるプロバイオティクスだけでなく、死菌体や代謝産物で独自の効果を示す「バイオジェニクス」という新しいコンセプトは、生菌定着における問題点を解決し、歯周病予防に寄与する可能性が期待できる。 本研究の成果は、歯周病予防において乳酸菌の代謝産物による有効な成分の存在を示し、さらなる成分特定に至れば、生菌を用いるよりもより確実に有効性を発揮できると考えられる。
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