研究課題/領域番号 |
18K17063
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 友美 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (00807589)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 歯根膜 / マイトファジー / ミトコンドリア / オートファジー / ROS / 酸化ストレス / 活性酸素種 / 歯周病 |
研究成果の概要 |
ヒト歯根膜細胞は、オートファジー阻害下では細胞内ROSの蓄積が増加した。それに伴って、異常形態のミトコンドリアの増大とミトコンドリア由来ROSの増加が認められた。蛍光プローブmt-Keimaを導入した安定発現株の解析により、マイトファジー機能が歯根膜細胞のROS制御には重要であることが明らかとなった。さらに、新規のオートファジー検出蛍光プローブの導入により、従来困難であったオートファジー活性と基底レベルのオートファジーダイナミクスの定量解析に成功した。これらの研究成果により、歯周病病態を模した様々な侵害ストレスが歯根膜のオートファジーに及ぼす影響が検証可能となることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果は、最大のROS産生の場となるダメージミトコンドリアを選択的に除去する、マイトファジーの歯根膜細胞における生理的役割に焦点をあて解析したものである。また、新規蛍光プローブを用いた標識やイメージング解析を行うことで、歯根膜細胞におけるマイトファジーの生体ダイナミクスの測定を行った。 これらの研究成果は、細胞機能に有害な過剰なROS産生を標的とする歯根膜マイトファジー制御に基づいた、歯周病の発症や進行を抑制する新たな治療薬の開発につながる基盤情報となるものと考える。
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