研究課題/領域番号 |
18K17086
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
藤田 和久 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (80805747)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 歯根膜由来細胞 / 生体材料 / III型コラーゲン / ハイドロキシアパタイト / チタニア / 表面電荷 / 結晶面 / 相互作用 / 再生医療 / 無機材料 / 歯根膜線維芽細胞 / スキャフォールド / コラーゲン / 歯根膜 / 細胞外基質 |
研究成果の概要 |
歯根膜は二つの硬組織挟まれ一定の幅を保つ線維性結合組織で歯周組織の恒常性の維持を担っている.歯根膜には多分化能を有する歯根膜幹細胞が存在し,その接着や分化は足場材料により制御されるため,歯周組織再生を目的とし,歯根膜幹細胞に適した生体材料の開発が必要とされている.そこで我々は歯根膜幹細胞の最適な継代数を検討し,ハイドロキシアパタイト(HAp),type I及びtype III collagen上での歯根膜の挙動を評価した.歯根膜幹細胞はHApとtype I collagen上で骨芽細胞への分化を促進したが,type III collagenではその接着能と増殖能を亢進し骨形成能を抑制した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果より,type III collagen上にて歯根膜由来細胞の骨形成能が抑制され、初期接着能と細胞増殖能が亢進するため、type IIIが歯根膜の恒常性に貢献する可能性を見いだした.歯根膜は二つの硬組織に囲まれているにもかかわらず石灰化しない組織であり,咀嚼による応力を緩和する役割になっている.現在使用されている歯科用インプラント材料は,骨形成を促進する機能を向上させており,ヒトの歯周組織とは異なるメカニズムで咀嚼力を受け止めている.本研究の成果はヒト歯周組織を再生するための足場材料の最適化の一つであり,その設計指針に寄与できる可能性が提示された.
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