研究課題/領域番号 |
18K17092
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
小林 信博 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (90803338)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ティッシュエンジニアリング / 線維芽細胞増殖因子 / エダコモンサンゴ / 薬物担持担体 / 歯周組織再生 |
研究成果の概要 |
今回、ヘパリンを用いて多孔質βTCP上に線維芽細胞成長因子(bFGF)を固定化することに成功し、このbFGF担体骨によるイヌ下顎骨欠損モデルの回復初期(術後2週間)の形成・リモデリング誘導能を評価した。 ヘパリンを用いてポーラス-βTCP上にbFGFを固定化し,このbFGFキャリアが歯周再生に及ぼす影響をイヌの2壁性歯周欠損モデルで評価することを目指した.その結果、固定化βTCPの移植により、歯槽骨と歯根膜の治癒が強く促進されることが示された。さらに、固定化βTCP足場は、アンキローシスや歯根吸収などの異常な治癒過程を一貫して抑制した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本複合材はティッシュエンジニアリングの3 要素のうち足場とシグナル因子の2 要素に加え、そのシグナル因子を担持する生体機能性を兼ね備えているため自家骨移植や細胞移植に代わる骨の再生医療材料となりうる。本材料が実用化すれば、ヘパリンはbFGF だけでなく他のサイトカインとも親和性が高いことが知られており、サイトカインを用いた歯周組織再生治療の発展にも大きな貢献が期待できる。本研究の遂行により,迅速な治療や優れた骨増生が可能となれば,インプラント治療の適応範囲が大幅に広がり高齢化社会の質的向上に対し極めて大きな貢献が出来ると考えられる。
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