研究課題/領域番号 |
18K17107
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
小山 史穂子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 疫学統計部主査 (40779542)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 口腔機能 / 社会的孤立 / 歯科 / 疫学 / 口腔保健 / 歯科疫学 / 疫学研究 / 短縮歯列 / 縦断研究 |
研究成果の概要 |
東北メディカル・メガバンク機構でのデータ利用が人事異動や、新型コロナウイルス感染症の影響で難しくなったため、既存のデータである日本のJAGESと英国のELSAのデータを用いた解析により、口腔と全身の健康やそれに関わる社会的な影響について分析を行った。日本と英国ともに、歯の本数の減少や入れ歯の不使用といった口腔の健康が悪いことと、社会的孤立スコアが高いことの関連が明らかになった。特に英国において、口腔状態の不具合によって社会的孤立スコアが高いことは、口元を含めた口腔全体の表現を重視する欧米の文化的な背景の差が原因かもしれない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、高齢者において口腔の状態が良いことは、社会参加や閉じこもりにくさに影響することが明らかになっていたが、今回の研究により、良い口腔機能を保つ(歯の本数が多いこと、義歯を使用する)ことが、社会的孤立を防ぐことがわかった。日本では独居者の増加や近隣関係の希薄化に伴い、今後、社会的孤立者のその急増が予想されている。さらに、新型コロナウイルス感染症の流行による社会活動の制限から、人々の孤独・孤立の問題は深刻さを増している。本研究によって口腔の健康が社会的孤立に関連していることが明らかになり、口腔の健康の重要性を示す基礎資料になると考える。
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