研究課題/領域番号 |
18K17111
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木山 朋美 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (40756011)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ビスホスホネート / 顎骨壊死 / トランスポーター |
研究成果の概要 |
本研究では、BRONJの発症機序の解明、さらには予防・治療法の確立を目指す為、細菌感染による炎症が細胞膜インターフェイスに与える影響及び、ビスホスホネートが抜歯後の抜歯窩治癒過程に与える影響の解明を試みた。検討の結果、細胞内取り込み機構としてリン酸トランスポーターの1つであるSLC34が関与し、この機構がグラム陰性菌LPSにより増強され、細胞毒性の増強につながり、顎骨壊死発症を促進されることが示された。また、抜歯窩治癒過程の比較的初期である肉芽組織期において血管障害が多くみられること、さらに、前述のSLC34の阻害剤の抜歯前投与を行うことで、BRONJ発症の抑制効果があることも明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当研究の研究結果により、現在すでにビスホスホネート製剤を投与されている患者に対しても、リン酸トランスポーター阻害剤の投与により、抜歯に付随して発症するBRONJを抑制できる可能性が示唆された。超高齢化に伴い、骨粗しょう症患者は増加しているため、ビスホスホネート製剤投与患者も増加している。そのため、本研究で得られた知見は、未だ確立していないBRONJの予防・治療方法の確立に大きく寄与すると考えられる。
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