研究課題/領域番号 |
18K17141
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
鈴木 啓之 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 特任助教 (80801539)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 全部床義歯 / 食事指導 / 運動指導 / フレイル予防 / 要介護予防 / 栄養指導 |
研究成果の概要 |
無歯顎高齢者に対して,全部床義歯による欠損補綴治療に加えて簡便な食事指導を行うことにより食品・栄養素摂取量が改善する可能性は明らかになっているが,これらの介入に加えて運動指導を実施することによる食品・栄養素摂取量,さらには骨格筋量に与える影響は明確にはなっていない.そこで,我々は無歯顎高齢者に対して,全部床義歯による欠損補綴治療に加えて,簡便な食事・運動指導を実施することによる食品・栄養素摂取量および骨格筋量への影響を検討するために前後比較試験を行った.その結果,体組成の有意な変化は認めなかったものの,炭水化物,動物性脂質,ビタミンB2の摂取量は有意に改善できる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科臨床の場は,1対1での指導を実施可能な環境であるため,食事や運動指導を実施する場として適切な環境であり,歯科臨床の場において栄養面や運動面へ介入することは有効な可能性が高い.本研究成果により,無歯顎高齢者に対して,全部床義歯新製に加えて,簡便な食事・運動指導を実施することにより,体組成の有意な変化は認めず,炭水化物,動物性脂質,ビタミンB2の摂取量を改善できる可能性が明らかになった.このことから,歯科臨床の場において,歯科治療のみならず食事や運動面への介入も実施することが重要性であり,今後症例を蓄積することにより,歯科からフレイル・要介護予防につながる介入を明確にできる可能性が示唆された.
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