研究課題/領域番号 |
18K17147
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
竹田 洋輔 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (80812560)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 咀嚼機能 / 学習・記憶能 / 咀嚼 / 学習・記憶 / 記憶 / 神経栄養因子 / 神経細胞 |
研究成果の概要 |
本研究は、「咀嚼機能の成熟」が学習・記憶能に及ぼす影響を解明することを目指した。固形飼料および粉末飼料を用いて認知機能観察のための行動実験を行った結果、軟性飼料を与えて飼育したマウスは途中で固形飼料に変更したとしても認知機能の向上は認めなかった。これは若齢のマウスに軟性飼料を与えた時に神経細胞の成長が阻害され、途中で固形飼料に変更しても認知機能が一定の水準にまで到達しなかったと考えられる。したがって若齢時の咀嚼時の刺激が脳の認知機能に与える影響が大きく途中で刺激を増やしたとしても大きく向上することが極めて困難であることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では軟食化に伴い咀嚼回数は激減しており,さらに,不規則かつ栄養バランスの偏った食事摂取により様々な生活習慣病の若年齢化が大きな問題となり食育の重要性が注目されている。歯科界においては2018年に口腔機能発達不全症という症病名が保険収載された。小児の口腔機能低下の危機感の表れだと考えられる。口腔機能発達不全症については、臨床研究の貢献が大きいと考えられる。しかし、本研究の結果は臨床研究とともにそれを下支えでき、実態にも沿った基礎研究となったと考える。必要な栄養素をサプリメントで補給するといった現代型の食生活が多くなってきている中で本研究の結果は、その現状に警鐘を鳴らす結果であると考えられる。
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