研究課題/領域番号 |
18K17151
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
右藤 友督 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10816680)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | インプラント / 骨質 / 荷重 / 骨細胞 / 骨芽細胞 / コラーゲン |
研究成果の概要 |
失った歯を補う治療法として歯科インプラントは広く普及し、患者の生活の質を向上させているが、咀嚼などによりインプラントにかかる荷重が顎骨に与える影響は不明な点が多い。当研究室では過去に、インプラントを介した荷重がインプラント周囲骨組織の骨質を改変することを報告した。骨質とは骨構造や石灰化、コラーゲン線維の配向などにより構成される骨の状態である。本研究では更に、荷重が骨細胞の変化に関与する複数の遺伝子発現を促進し、骨組織の代謝に関わる遺伝子の発現も増大することを突き止めた。また2週間と5週間の荷重付与期間によっても骨質が異なることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科インプラント研究は臨床での成功が先行しており、インプラント周囲骨組織の分子生物学的な動態は今だ不明な点が多い。インプラント治療の合併症であるインプラント周囲炎への対応も種々に検討されているが、基礎研究的な裏付けは慢性的に不足している。この現状を鑑み、本研究のようなインプラントと生体の反応、荷重への応答性を解明することは今後のインプラント治療をより盤石なものへ改良するうえで必要不可欠である。顎骨における荷重応答性遺伝子を明らかにしたことは治療法開発への有益な成果報告であり、ラットを使用したインプラントの動物実験プラットフォームを確立したことは今後の研究にとって大きな進展である。
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