研究課題/領域番号 |
18K17158
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
秋田 大輔 日本大学, 歯学部, 助教 (00736879)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 脱分化脂肪細胞 / 歯周組織再生 / 補綴系歯学関連 |
研究成果の概要 |
重度の歯周疾患は高度顎堤吸収を伴うため、補綴装置の維持安定が困難となり、予後に影響を与える。細胞を応用した再生医療は、多くの組織は採取に制限を伴うため、現実的な細胞源が模索されている。成熟脂肪細胞を天井培養した際に出現する脱分化脂肪細胞(DFAT)は、簡便に均一で高純度な細胞が調製できるため、これまでに申請者らはDFATのラット歯周組織における再生能促進効果を報告してきた。本研究では、大動物歯周炎モデルにおける自家DFAT移植の歯周組織再生能と移植安全性を検討した。その結果、移植部の新生セメント質・歯根膜・骨が認められた。また、移植部位・主要臓器の腫瘍異形成は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国民の8割が罹患しているといわれる歯周病は、細菌感染によって歯と周囲組織の結合が失われ、やがて抜歯に至る。従来は患者と歯科医師、歯科衛生士による口腔清掃の徹底により原因因子を除去することで歯周病の炎症は軽減させることは可能であるが、破壊された歯周組織を復元することは不可能であるため、細胞を利用した歯周組織再生療法の確立は、患者の口腔機能を向上させる上で重要だと考えられる。DFATは他の間葉系幹細胞よりも実用性が高いため、本課題で得られる成果の意義は大きく、歯周病の根治的案治療法の一つになることで歯科医療の発展に大きく寄与するものと考えている。
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