研究課題/領域番号 |
18K17169
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
藤田 麻里子 岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (90714535)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 頭頚部癌 / 扁平上皮癌 / DCE-MRI / PD-L1 / 免疫組織化学染色 / ニボルマブ / Dynamic MRI / 免疫染色 |
研究成果の概要 |
本研究により、口腔癌のDyanamic contrast enhanced MRI (DCE-MRI)から解析されたいくつかのCIcurveパラメータとPD-L1の発現率に有意な相関が認められた。また、PD-L1の発現率の多寡により、高陽性群、低陽性群、陰性群の3群に分けて比較を行ったところ、高陽性群とCIcurveパラメータとの間により強い相関関係が認められ、高陽性群と陰性群との間には明らかな有意差を認た。 また、DCE-MRIパラメータと微小血管密度との比較においても、微小血管密度を高発現群と低発現群に分けた際、高発現群とCIcurveパラメータとの相関の方が低発現群より強く認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性腫瘍の治療方法は免疫チェックポイント阻害剤の出現により劇的に変化してきている。頭頚部癌に使用が認可されている抗PD-1抗体のニボルマブはPD-L1の発現の多寡により奏効率が高くなることが知られている。本研究の目的は、MRI検査におけるDCE-MRIから解析されたCIcurveパラメータを使用して、造影性の推移とPD-L1の発現率との相関を評価することで、頭頚部癌のニボルマブに対する効果判定予測の指標を確立することとしていた。今回の研究により、CIcurveのいくつかのパラメータとPD-L1の発現率との相関を確認できたことで、術前検査においてニボルマブの効果が予測できる可能性が示唆できた。
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