研究課題/領域番号 |
18K17201
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
中谷 佑哉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (50770822)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 血小板溶解液-フィブリン複合体 / 骨再生 |
研究成果の概要 |
本研究では、血小板溶解液-フィブリン複合体(PLF)を用いた組織再生法の開発とその有用性を明らかにすることを目的とした。 PLFはPRPから白血球分画を除去したもので、PRPと比較してより高い組織再生作用が期待できる。本研究ではPLFの調製法の検討、PRPとPLFの性状比較、ヌードマウス頭蓋骨膜下移植モデルを用いた動物実験でPLFおよびFD-PLFの骨再生能を検討した。 結果として、本研究で調製したPLFは、一部の検体においてはPRPが示すような有効性を確認できたものがあったが、ドナー間の個体差が大きく明確な結果は得られなかった。そのため、現在もPLFの調製条件等を含め、より詳細に検討中である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のPRP調製法の問題の一つが、一定量のPRPを必要とする場合、大量採血が必要となり、患者の負担が大きくなる場合が多いことであった。そこで、血液製剤のように同種他家のPRPを調製、利用できれば、患者負担も軽減すると考えられた。また、除去フィルターで白血球を除去することで、PLFの生理活性を維持した状態で、PLFの同種他家移植も可能になると考えられたが、本研究の結果からはPLFの調製法のさらなる検討が必要であることが示唆された。 今後、PLFの調製技術を確立できれば、患者への侵襲や負担も軽減でき、PLFの同種移植での応用が拡大することで、より多くの患者が再生医療の恩恵に浴することが期待できる。
|