研究課題/領域番号 |
18K17207
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
小滝 真也 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (80805490)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 下歯槽神経 / MRI / 拡散テンソル画像 / 拡散強調像 / 頭頸部 / 脂肪抑制法 / ADC / FA / 歯科放射線 / DTI |
研究成果の概要 |
歯科臨床において最も損傷される可能性が高い神経の1つである下歯槽神経を対象とし、下歯槽神経障害による知覚麻痺や疼痛などの画像による病態把握を目指した。今回の研究では、MRI撮像法の一つである拡散強調像および拡散テンソル画像を用いて下歯槽神経を評価した。1.5Tの旧式MRIでは、健常者の下歯槽神経脈管束を同定することができ、内部性状を拡散強調画像および拡散テンソル画像から得られた数値で評価することはできたが、下歯槽神経を連続して描出することは困難であった。今後、高磁場強度のMRIやさらなる撮像技術の向上により、下歯槽神経を連続した神経線維束として描出する方法を探索する予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下歯槽神経評価のために拡散テンソル画像を取得しADC、Average ADC、FA等の値を計測できることが判明した。それらの値の頑強性や再現性に関しては、数値には観察者間での相違も認められた。下歯槽神経は対象とする範囲が狭いため、数値化して評価する場合は事前学習が必要であり、観察者に依存しない機械的な定量評価法も有用と考えられた。しかしながら、下歯槽神経を連続して定量的に描出することはできず、描出法に関してはさらなる検討が必要とされる。この結果を発展させることにより、歯科における重要な神経である下歯槽神経領域を主体とした口腔顎顔面痛等の原因解明に将来的に役立つ可能性が示唆された。
|