研究課題/領域番号 |
18K17221
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
平井 真理子 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (40802830)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | PD-L1 / 口腔癌 / MMP / 腫瘍免疫 |
研究成果の概要 |
本研究は以下の 4研究項目のもとに、EMTが誘導する 4D 型高浸潤口腔癌細胞や癌関連線維芽細胞の形成過程で発現低下する MMPを調べた。さらに、PD-L1 を分解する MMP を特定し、既存の抗がん剤のなかからこのMMP発現を上昇させるものを同定した。1、EMTが誘導する4D型高浸潤口腔癌や癌関連線維芽細胞の形成過程で発現低下するMMPの特定。2、EMTの誘導により4D型高浸潤口腔癌や癌関連線維芽細胞で発現低下するMMPのPD-L1分解活性の検討 3、PD-L1のMMPによる切断活性の検討。4、PD-L1の分解活性を持つMMPを発現上昇させる抗がん剤の検討
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は、PD-1とPD-1リガンドが発見されるまで詳細な解析対象とされてこなかった4D型口腔癌微小環境での免疫寛容に焦点をあて、MMPによる腫瘍免疫調節が高転移性高浸潤型口腔癌へと誘導する可能性を検証した点で独創的である。また、PD-L1の分解を通して腫瘍免疫活性化に働くMMP発現を上昇させる抗がん剤は、抗PD-1療法と併用して効果を高める可能性も考えられる。本研究から得られる結果は、近年急速に注目されている癌免疫療法の有効性を高めるための有益な情報を与える点で意義がある。
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