研究課題/領域番号 |
18K17232
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
馬場 隼一 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (40644539)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 口腔扁平上皮癌 / aPKCλ/ι / OSCC |
研究成果の概要 |
上皮細胞極性タンパクであるaPKCλ/ιはその過剰発現がこれまでに種々のがんの増殖や予後と関与することが報告され注目されている.そこで本研究では,口腔扁平上皮癌におけるaPKCλ/ιの発現を解析し,臨床的な悪性度診断のバイオマーカーとしての可能性について検討した.口腔扁平上皮癌患者の病理組織標本に対してaPKCλ/ι免疫組織学的染色を実施し,その発現度および局在を評価し,臨床病理学的因子ならびに予後因子との関連性を統計学的に解析した.その結果,aPKCλ/ιは口腔癌における重要な予後予測因子になりうる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔扁平上皮癌では低分化型ほど予後が悪いとされている.今回の研究では,低分化型においてaPKCλ/ιの過剰発現を認めたことから,aPKCλ/ιの過剰発現が予後予測因子となり得る可能性が示唆された.また,aPKCλ/ιの細胞局在が核優位になると5年累積無増悪生存率が低下したため,aPKCλ/ιの細胞局在は重要な予後予測因子になることが示唆された.口腔がんにおいては特異的な診断マーカーが存在しておらず,aPKCλ/ιが有用な診断マーカーとなり得る可能性,さらにはをaPKCλ/ιをターゲットとした新たな分子標的薬開発にも繋がる可能性がある.
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