研究課題/領域番号 |
18K17289
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大戸 敬之 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (60754299)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | プロフェッショナリズム / 医療プロフェッショナリズム / プロフェッショナリズムモデル / 省察 / PIF / 歯科医学教育 / プロフェッショナリズム教育 |
研究実績の概要 |
最終年度である2023年度において、まず状況によるプロフェッショナリズムの変化について、オンライン上でのプロフェッショナリズム、すなわちe-professionalismに関する基礎的な調査を実施した。この研究では、逐語録から内容分析を行い、7つのコードと4つのカテゴリーを明らかにした。分析の結果、石膏模型やデンタルX線写真に関する患者との切り離し感など、歯科分野特有のプロフェッショナリズムの側面が明らかとなった。また、プロフェッショナリズム教育がコロナ禍によってどのような影響を受けたかについても調査を行い、認知負荷理論を基に分析を深めた。ここでは、時間効率を重視する学習者の傾向と、過度な学習者特性への配慮が、学習に無関係な刺激のフィルタリングを妨げ、教育の成果を損なう可能性が示された。これらの知見から、今後のプロフェッショナリズム教育に対する新たな示唆を得た。 研究期間全体を通じて、研究の中心となる問いである「学士課程におけるプロフェッショナリズムの醸成過程」については、4年生と5年生の学生を対象にプロフェッショナリズムの構成要素を調査・特定し、その比較分析を行った。4年生では14の構成概念から成る3つのテーマを、5年生では20の構成概念から成る3つのテーマを得た。座学と実習が中心の4年生から臨床実習を経験する5年生にかけて、プロフェッショナリズムの構成要素がより複雑化することが明らかとなった。歯学生のプロフェッショナリズムの構成要素は、他の医療職種のプロフェッショナリズムと比較しても多くの類似点や対照性が存在しており、これらの要素を包括的に扱うカリキュラムの作成が重要になると考えられる。
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