研究課題/領域番号 |
18K17290
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
市岡 宏顕 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50739969)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 薬物分布 / 歯 / 質量分析イメージング / 死後変化 / 歯牙 / 死後経過時間 / 歯髄炎 |
研究成果の概要 |
人体中で最も保存性の高い歯牙を使用し、歯牙中カルバマゼピン濃度から血中カルバマゼピン濃度を推定する事を目的とした。ラットにカルバマゼピン投与後に歯牙及び血液を採取した。ラットにカルバマゼピン投与後に安楽死させ、室温にて0~15日経過した後、歯牙を採取した。ラット歯牙の切片を作成し、イメージング質量顕微鏡にてカルバマゼピンの局在を評価した。歯牙及び心内血中のカルバマゼピン濃度は共に投与60分後に最大濃度となる似た傾向の濃度変化を示した。歯牙及び心内血中のカルバマゼピン濃度は投与濃度依存的に増大した。歯牙中CBZ濃度は死後、有意な変化を認めなかった。カルバマゼピンは歯髄腔に高い分布を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
通常の剖検では血液や臓器を用いて薬毒物濃度を定量するが、高度腐敗遺体では血液等の検体の採取が不可能で、薬毒物濃度の定量はできない。しかし、今回の結果から、歯牙中カルバマゼピン濃度と血清中カルバマゼピン濃度は高い相関関係を示し、採取した歯牙中濃度を測定すれば、高度腐敗遺体の血中薬毒物濃度推定が可能であるという点において、学術的意義および社会的意義を認める。
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