研究課題/領域番号 |
18K17306
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
梅崎 陽二朗 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (20778336)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歯科心身症 / 認知症 / 早期発見 / 口腔異常感症 / 咬合異常感 / 口腔セネストパチー / Oral DRS / 舌痛症 |
研究成果の概要 |
認知症の前駆症状として、口腔内の不定愁訴が出現することが報告されており、認知症の早期発見のために、歯科心身症の問診ツールを使用することを考えた。 具体的には、脳機能画像的な検討と、臨床統計的な解析を行った。脳機能画像での研究では、歯科心身症の中でも、執拗な咬み合わせの違和感が持続する「咬合異常感」について特異的な脳血流所見を見出した。本所見は、認知症での脳血流異常とは異なるものであった。一方、臨床統計的な研究では、外来通院中の歯科心身症患者のうち、2%程度で認知症が認められ、歯科心身症の問診によって早期に発見できた。 歯科心身症の問診を積極的に行う事で、認知症の早期発見に寄与できると考えらえた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症と歯科心身症は全く異なる病態ではあるが、認知症の前駆症状として口腔の不定愁訴が出現し得ることを報告した。幻覚や嗅覚の異常などが認知症の早期発見につながることが以前から指摘されていたが、口腔内感覚の変化も早期発見に有用な情報であることが示唆された。 歯科心身症に用いられる問診ツールを一般歯科にも応用することで、より多くの場での認知症のスクリーニングが可能になると期待できる。超高齢社会を迎え、認知症が社会的課題となっている本邦において、歯科からも積極的に認知症を発見することは患者さんやその家族だけでなく、医療経済的にも有益であると思われる。
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