研究課題
若手研究
本研究の結果、皮質動脈破裂による急性硬膜下血腫に対して頭部死後血管造影CTは半数以上の症例/破裂部位に対して、皮質動脈の破裂部位を指摘することが可能で、肉眼的に認識困難な皮質動脈破裂部位の同定を確実に行うための方法の一つとして有用な方法であることが判明した。また本研究の結果、CUBIC法はこれまでの肉眼的観察に比し容易に皮質動脈の破裂部位の検出が可能で、さらに高精細の3次元的形態解析や病理組織像と同等な2次元的形態解析が可能であることから、実際の病理組織切片作成の際のガイドツールや、複数の仮想的な病理組織切片を合成することで病理組織学的所見の補完ツールとして有用であることが判明した。
本研究によって硬膜下血腫の解剖において出血源として皮質動脈の破裂を検出し、破裂部位の詳細な病理組織学的検索を実行することが可能となった。硬膜下血腫の解剖において出血源として皮質動脈の破裂を検出し、破裂部位の詳細な病理組織学的検索を行った2症例について、1950年以来71年ぶりに症例報告を行うことができた。病理組織学的知見の蓄積が不十分なために未解明であった皮質動脈破裂の詳細な病態について、病理組織学的知見が蓄積され解明されることが期待される。
すべて 2024 2023 2022 2021 2019
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Diagnostics
巻: 13 号: 13 ページ: 2286-2286
10.3390/diagnostics13132286
新潟県医師会報
巻: 879 ページ: 2-6
Diagnostics (Basel)
巻: 12 号: 11 ページ: 2875-2875
10.3390/diagnostics12112875
Legal medicine
巻: 53 ページ: 101941-101941
10.1016/j.legalmed.2021.101941
Legal Medicine
巻: 38 ページ: 77-82
10.1016/j.legalmed.2019.04.005