研究課題/領域番号 |
18K17417
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
尾崎 充宣 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00760521)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 脳浮腫 / サイトカイン / 水中毒 / アクアポリン1 / 脈絡叢 / 免疫染色 / CX3CR1 / 急性心不全 / ノックアウトマウス / 低ナトリウム血症 / アクアポリン |
研究成果の概要 |
水中毒は水の過剰な貯留により脳浮腫などの致命的な合併症の原因となる。本研究の目的は水中毒におけるサイトカイン・ケモカインを指標とする分子法医診断基準の確立である。今回IFN-γとCX3CR1を介したシグナルが脳浮腫に対して保護的に機能することが明らかになったが、その分子機構については明らかに出来なかった。しかしながら水中毒においてaquaporin1、4の脈絡叢での遺伝子発現が著明変化することを見出し、aquaporin1/4比が水中毒による死亡の新しい指標となる可能性が示された。両遺伝子欠損マウスのフェノタイプは明確であるので、今後も継続して両分子の脳浮腫保護の機構を探っていく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水中毒に関連する分子レベルでの法医診断基準の確立は急務であると考えられている。水中毒による脳浮腫に対してIFN-γ、CX3CR1を介したシグナルが保護的に機能し水チャネルの遺伝子発現の変化が死亡率に影響を及ぼすことを解明した本研究は、法医学実務に応用が効く知見を提供したと考えられる。脳内での水チャネルを制御する機構は解明されていない点が多く、脳浮腫制御に関連するサイトカインを同定できた学術的意義は少なくない。また、脳浮腫の発生機序に関連するサイトカイン、ケモカインの病態生理学的役割を解明することは、脳浮腫の分子標的治療にも応用できる可能性を秘めており臨床医学分野への貢献も期待できるものである。
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