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アセトアミノフェン中毒の病態形成における樹状細胞の役割解析と法医診断学への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K17418
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58040:法医学関連
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

山本 寛記  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30781265)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードアセトアミノフェン / 肝障害 / 法医中毒学 / 法医学 / 樹状細胞
研究成果の概要

炎症の制御あるいは増幅に関わるXCR1陽性樹状細胞に注目し,アセトアミノフェン(APAP)肝障害におけるXCR1+DCの動態と分子メカニズムの解明を目的として実験を行った.野生型及びXCR1遺伝子欠損(KO)にAPAP投与後、経時的に観察した結果,野生型と比較してXCR1 KOにおいて明らかに肝障害の増悪が見られた.野生型でAPAP投与後,肝臓におけるXCL1及びXCR1の発現は,投与10時間で減少した後に増加し,30時間で元の水準に戻ったことから,肝細胞の壊死により一旦減少したXCL1陽性細胞が補充され,それにより肝臓に集まるXCR1陽性細胞がAPAP肝障害において保護的に働くと考えられた.

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年,臨床医学領域において,免疫機能における樹状細胞の動態と種々の疾患の病態との関わりについて研究が盛んになされ,炎症性疾患,癌,疼痛などの疾患の病態生理において樹状細胞が密接に関与していることが明らかとなっている.本研究を通じて,XCR1陽性樹状細胞がAPAP肝障害における「鍵となる細胞種」であることが明らかとなれば,従来の化学分析結果と樹状細胞の動態を有機的に組み合わせることによって,これまで以上に客観的かつ正確な死因の判断が可能となることが予想される.さらに,本研究は免疫学,薬理学,救急医学と密接に関連する学際的研究であり,法医学を発信源とした医科学の発展に寄与する将来性のある研究である

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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