研究課題/領域番号 |
18K17466
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
野里 同 岩手医科大学, 看護学部, 助教 (10807225)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | カテコラミン製剤 / 血管外漏出 / 看護技術 / 罨法 / ステロイド剤 / 皮膚傷害 / 基礎研究 / 実証研究 / ステロイド / 潰瘍 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、カテコラミン製剤の血管外漏出時のエビデンスに基づく看護ケアを確立することである。 実験動物を用いた基礎研究により、カテコラミン製剤漏出時は一般の薬剤と同様に初期の皮膚傷害には急性炎症が影響していること、血管外漏出時の温罨法は皮膚傷害を悪化させる一方で冷罨法が皮膚傷害の予防・軽減に効果が確認されたこと、漏出時の皮膚傷害に対するステロイド軟こうの明らかな作用は確認できなかったことを明らかにした。これらの本研究で得られた知見から、これまで推奨されてきた温罨法は実施しない方が望ましいとことが示され、有効なケアは冷罨法であることが実証された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、カテコラミン製剤の漏出時にはその薬理作用(血管収縮作用)から血管を拡張させることを目的に温罨法が推奨されてきた。しかし、本研究によりカテコラミン製剤も一般の薬剤(抗がん剤以外)と同様に、急性炎症を抑制するための冷罨法が有効であることが示唆され、臨床応用も検討する必要性が示された。これらの本研究で得られた知見は、カテコラミン製剤の血管外漏出時のエビデンス(実証データ)に基づく確かな看護ケアの確立につながり、漏出時の傷害に苦しむ患者のQOL向上に寄与すると考える。
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