研究課題/領域番号 |
18K17525
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
菅原 亜希 宮城大学, 看護学群, 講師 (30521835)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 虚血性心疾患 / セルフマネジメント / セルフマネジメント支援 / パワレスネス / モバイルアプリケーション / 日常生活記録 |
研究成果の概要 |
本研究は、遠隔看護を併用し、虚血性心疾患患者の自己管理を支援することを試みた。その過程で、より多くの対象に看護を届けるための方策と、効果的な支援枠組み、虚血性心疾患患者の自己管理を困難にする状況について検討した。本研究では、個別のアプリケーションの限界から、プラットフォーム開発を進めたが、研究期間内の完成には至らなかった。一方、自己管理を困難にする「パワレスネス(無力感)」がコントロール感の欠如と自己決定できないことであることを確認し、心疾患患者の自己管理と、その先にある「心疾患とともに生きること」は、ヘルスリテラシーを高めることと、エンパワメントすることにより支援できることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
虚血性心疾患は生活習慣に起因する心疾患であり、心不全の連続した病態の一つとして位置づけられている。心不全は生活機能の低下と生活の質の低下につながるため、虚血性心疾患患者の自己管理を支援し、心不全発症を予防することは臨床的意義が高い。 本研究は、自己管理(セルフケア)の3つの主要概念から過去の患者の取り組みを分析し、アプリケーションの提供だけでは、その成果が患者のヘルスリテラシーに依存するという課題を明らかにした。さらに、既存のエンパワメントアプローチという自己管理の支援方法の目標と、慢性病とともに生きることにおける概念の一致を確認したことは、有効な心疾患患者の自己管理支援方法の開発の一助となる。
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