研究課題/領域番号 |
18K17594
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 九州大学 (2021) 武庫川女子大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
植木 慎悟 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10779218)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 痛み / 注射 / 電気刺激 / 振動刺激 / 小児 / 子ども / 穿刺 / ゲートコントロール理論 / 疼痛緩和 / システマティックレビュー / 血友病 |
研究成果の概要 |
1)第一研究:電気刺激下において計4144回の痛み刺激の評価を行った。どの設定においてもNRSの点数は8~10点と、痛み軽減に有効な設定は見つからなかった。2)第二研究:振動刺激を介入とした痛み刺激の軽減効果に焦点を当てた研究のシステマティックレビューを実施した。振動刺激は有意な痛み軽減効果が認められたが、研究方法論的質は乏しく、また、メタ分析における異質性が高いため、この結果の信頼性は疑わしいという結果であった。3)第三研究:小児を対象としたRCTを実施したが、振動刺激による予防接種の痛み軽減効果は有意ではなかった。そのため、振動刺激でも痛み軽減の効果が疑わしいと考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、痛み刺激後に触覚刺激を行うことによる痛み軽減というゲートコントロール理論を応用して、触覚刺激を行いながら痛み刺激を行うことで痛みが軽減するという仮説の下、研究を実施した。しかし、パイロット研究やシステマティックレビュー、臨床研究においてもその仮説を検証することができなかった。しかし、臨床研究時におけるアンケートによると、注射の対象である子どもの親は本研究課題に大変興味を持っていることがわかり、侵襲の少ない介入によって解決すべき痛みの軽減がわずかにでも測れるのであれば実施してほしいという声が聞かれた。このことからも、有効な痛み軽減の介入方法の模索を行っていく必要がある。
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