研究課題/領域番号 |
18K17638
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 岡山大学 (2019-2022) 島根大学 (2018) |
研究代表者 |
福田 茉莉 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (70706663)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 地域保健 / 脳血管疾患 / 保健師 / 地域保健活動 / 過疎地域 / 地域包括ケアシステム / 疾病予防 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,戦中から戦後,現在にわたる島根県の公衆衛生活動,とりわけ地域で実施されてきた脳卒中対策の歴史を概観することである。加えて,島根県各地区で実施されてきた地域独自の脳卒中対策(脳卒中特別予防対策や重点地区活動など)と地域住民の死亡率・発症率との関連を明らかにする。本研究は,歴史資料や保健師による活動記録を用いた文献調査,保健統計資料を用いたデータ分析,当時の保健所・保健師を対象としたインタビュー調査から成り立つ。本年度は,新型コロナウィルス感染症流行のため,これまで中断せざるを得なかった各調査を実施する予定だったが,医療過疎が生じる地域への県外移動は慎重にならざるを得ず,調査地域でのみ入手可能な郷土資料や実践記録等の調査を実施することが出来なかった。さらに,高齢者を対象としたインタビュー調査は,参加者へのコロナ感染に対する心理的負荷を高める可能性があり,また感染リスクへの最大限の配慮から,実施は延期を余儀なくされた。 文献調査に関しては,具体的な資料の検討よりもむしろ,本研究課題にかかわる研究方法論に関する議論を中心に実施した。本年度に予定していた調査の多くは,昨年度よりは実施できたものの、計画通りに進んだとは言い難い。それに従い,本研究期間を延長し,来年度も引き続き本研究課題に従事する。 国内外での研究報告に関しては,申請者が所属する学会のうち,オンライン開催が実現した学術集会(国際学会含む)での研究報告を実施した。本研究課題に関連する島根県の地域住民を対象とした健康に関する実態調査や本研究課題の遂行に重要となる研究方法論に関する報告を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
戦後における地域保健活動の中核を担っていた保健所関係者にインタビュー調査を実施することを研究計画の中核としていたが,コロナ禍における高齢者への訪問を控えざるを得なくなった。また医療過疎が進む現場への県外移動や高齢者を対象とした調査は,昨年度に引き続き、慎重にならざるを得なかった。ただし,戦後から現在における県内の地域保健活動に関する調査を実施できたため,コロナ禍においても一定の進展があったと判断できる。本年度はオンライン開催という形ではあるものの,研究成果を公表する機会を複数回得ることができ,意見交換を通して新たな知見を得ることができた。また研究方法論に関する書籍も刊行されたため,以上の通りと判断した。
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今後の研究の推進方策 |
当初は2020年度で終了予定だった課題であるが,研究期間を延長するための手続きを実施し,承認されたため本年度も継続して本課題に従事する。新型コロナウィルス感染症を考慮しつつ,島根県下で地域保健活動に従事してきた者(高齢者を含む)を対象としたインタビュー調査を再開する。インタビュー調査の実施が困難な場合には,保健統計資料や歴史文献調査を中心とした実践史研究だけでなく,実践史研究を遂行するために必要となる方法論や分析技法等の検討を引き続き実施する予定である。
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