研究課題/領域番号 |
18K17721
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
片岡 英樹 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 客員研究員 (50749489)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 脊椎圧迫骨折 / 認知行動療法 / 痛み / 多面的アウトカム / 多面的評価 / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
本研究では,脊椎圧迫骨折(以下,圧迫骨折)患者の痛みや恐怖・回避思考,身体パフォーマンス,日常生活動作能力,身体活動量,QOLに対する認知行動療法(CBT)を併用したリハビリテーション効果を無作為化比較試験で検証した.新鮮圧迫骨折患者を通常のリハビリテーションのみを施行する通常群とCBTを併用するCBT群に振り分け,入院時から退院時における各アウトカムの改善状況を比較した.結果,両群ともすべてのアウトカムにおいて有意な改善を認めた.一方,群間比較では,腰背部痛,運動耐容能および身体活動量においてCBT群が通常群に比べ有意な改善を認め,CBTを併用したリハビリテーションの有用性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現状,圧迫骨折患者に対するリハビリテーション戦略は確立されているとは言い難い状況である.本研究の結果,CBTを併用したリハビリテーションが圧迫骨折患者の腰背部痛や運動耐容能,身体活動量といった重要なアウトカムの改善に有効であることが明らかとなった.これらの成果はCBTを併用したリハビリテーションが圧迫骨折患者の多面的な問題を解決する新たな戦略となる可能性を示唆しており,学術的および社会的意義は大きいと考えられる.
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