研究課題/領域番号 |
18K17771
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 山形県立保健医療大学 (2022) 新潟医療福祉大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
外川 佑 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (10707376)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 半側空間無視 / 右半球損傷 / 自動車運転 / ドライビングシミュレータ / 実車運転 / 眼球運動計測装置 / リハビリテーション / 脳卒中 |
研究実績の概要 |
現在、同時進行で進めている軽度の半側空間無視症例へ実施したドライビングシミュレータ上の運転行動特徴の分析については、当該研究成果を学術論文:Topics in Stroke Rehabilitationに投稿し、受理され、掲載を待っている段階である(2023年度上半期に掲載予定).また、実車運転行動の特徴については、研究協力施設の院内コースを実車運転した右半球損傷患者を対象に、眼球運動計測装置を用いて、院内コースにおける一時停止場面での対象者の視線動態分析を実施した.この視線動態の分析については、右半球損傷患者を運転再開群・非再開群に分けて分析を実施した.この成果については、日本高次脳障害学会のシンポジウムにおいて、成果を公表している。我々は、右半球損傷患者の運転非再開群では、左を目視する頻度が少ないという仮説を当初立てていたが、予想に反して、運転非再開群ではより左を目視しているという興味深い結果が出ている.これは運転再開を考慮するレベルの右半球損傷患者においては、実車運転時の課題難易度が低い場合、より左を目視する意識付けが起きやすい可能性があることを示しており、教習所等で行う実車運転評価の課題難易度の設定を再考する必要性を示唆するものであると考えている.現在、この実車運転時の視線動態の分析についての研究は論文投稿に向けて準備を進めている段階である.また、2020年度計画より挙げているドライビングシミュレータ訓練システムの新規構築・修正については、複数例のシングルケースを用いた多層ベースラインデザインでの計測を進める予定で準備を進めている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の影響により、当初予定であった眼球運動計測装置をリンクさせた訓練機器を用いた研究に関しては十分に進められていない.その内容を補完する計画を進行中であるため。
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今後の研究の推進方策 |
現在は、当該研究を代替および補完する研究として、軽度の半側空間無視症例へ実施したドライビングシミュレータ上の運転行動特徴の分析に加え、実車運転時の視線動態の分析については論文投稿での公表の準備を進めていく。
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