研究課題/領域番号 |
18K17771
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
外川 佑 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (10707376)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 半側空間無視 / ドライビングシミュレータ / 自動車運転 / リハビリテーション / 脳卒中 |
研究実績の概要 |
本年度は申請者が構築した既存のドライビングシミュレータに、眼球運動計測装置を接続するシステムの構築を図っていった。眼球運動を計測する課題は、三画面の信号刺激に対する反応とランダムなカーブを走行している際のハンドル操作を想定している。 上記二課題に設定した理由としては、右半球損傷患者の特徴的所見が反映されやすいためである。また、研究協力病院の確保、期待できる症例数の確認など、自動車運転支援を実施しているいくつかの施設との研究実施にあたっての説明・交渉を進めている。 システムを構築する上での実際の課題として、眼球運動計測装置を既存のドライビングシミュレータに接続する場合、3画面の中央画面に対する視線挙動しか計測できないことが明らかとなり、次年度の検討課題として残されている。 今後の対応策を検討した結果、大画面ディスプレイを設置し、眼球運動計測装置を使う手法が考えられるが、3画面分の幅を確保できないことと、右左折の操作感が異なってしまう問題がある。さらに、VRヘッドセットであるVIVEにアイトラッキングシステムを接続する方法も考えられたが、システムを新規に組みなおす必要性があることや、VRを使用することによるシミュレータ酔いのリスクが非常に高いことが問題として挙げられた。 2019年度はこれらの課題を整理し、計測システム構築に向けた解決策を模索するとともに、システムを構築し、健常者と実際の症例に対するパイロット調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ドライビングシミュレータと眼球運動計測装置を接続するシステムの構築形態をどのようにするかが確定していないため。
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今後の研究の推進方策 |
3画面に対する視線挙動を計測できない場合、中央画面の視線挙動を収録するシステムとし、カーブを走行している際の視線の動きについて分析を実施し、訓練用コースの構築を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由としては、最適な眼球運動計測装置の接続を検討している段階であり、未だドライビングシミュレータを購入していないためである。なお、現段階で、今年度ドライビングシミュレータを購入する計画である。
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