研究課題/領域番号 |
18K17930
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
角田 憲治 山口県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (90718909)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 運動 / 座位行動 / 脂肪肝 / 非アルコール性脂肪肝 / 肥満 / 加速度計 / 人間ドック / 健診 / NAFLD / 身体活動 / 座位時間 / コホート |
研究成果の概要 |
横断調査では、中高強度活動が約1800 MET-分/週に達するまで非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の有所見率が大幅に減少し、その後も緩やかに減少し続けることを見出した。一方、座位行動は肥満を介してNAFLDを促進させることがわかった。また、組成データ解析により、1日60分の座位行動を中高強度活動に充てることでNAFLDである可能性が22%減少することがわかった。4年間の追跡調査では、総身体活動がNAFLDの新たな発症を有意に抑制する一方で、座位行動は有意に促進することがわかった。また、座位行動を中高強度活動に置換することが、NAFLD予防において最も期待できる行動置換であると試算された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体活動は非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の発症リスクを減少させる一方で、座位行動は同リスクを増加させることがわかった。活動種類別の検討により、NAFLDの予防効果は、特に中高強度活動に期待されることがわかったが、一日の行動時間に占める同活動の割合は5.4%とわずかであり、大半を座位行動が占めていた。行動置換に着目した分析では、NAFLDの予防においては、座位行動を減らし中高強度活動に充てることが最も有効な行動置換であり、1時間の置換では同リスクが約2割減ることが期待された。NAFLDの予防では、少しずつであっても中高強度活動を生活に取り入れることが重要であると示唆された。
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