研究課題
若手研究
本研究では、栄養素の相互作用の観点から食事の質を評価するために、糖質と脂質の相互作用が生活習慣病の病態に及ぼす影響について検討した。肥満モデル動物に糖・脂質組成の異なる試験食を投与したところ、骨格筋の糖・脂質代謝やストレス応答に早期の変化が認められた。さらに、筋線維断面積や筋線維タイプにも異なる影響を及ぼすことが明らかとなり、糖・脂質の相互作用が運動機能や筋萎縮を制御することが示唆された。
食事には様々な成分が含まれているため、食事の質を正しく評価するためにはそれらの相互作用も考慮しなければならない。なかでも糖質と脂質は食事の主要な栄養素であり、それらの摂取量や質は健康・発病を大きく左右するが、本研究により新たに相互作用の重要性が示されたことから、糖・脂質組成を考慮した栄養管理が生活習慣病やサルコペニアの予防・治療に貢献することが期待される。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 4件)
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