研究課題/領域番号 |
18K17951
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 島根大学 (2019-2022) 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2018) |
研究代表者 |
梅野 彩 島根大学, 医学部, 客員研究員 (20749098)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 緑内障 / 脂質酸化物 / 酸化ストレス / 不飽和脂肪酸 / 生活習慣病 / 前房水 / 一重項酸素 / ラジカル酸化 / 生活習慣 / 落屑緑内障 / 正常眼圧緑内障 / 緑内症 / 眼圧 / 酸化 / 脂質酸化ストレスマーカー |
研究成果の概要 |
緑内障の早期診断を構築するため、独自の脂質酸化生成物(異性体6種類,HODEs)を用いて、「眼の局所的障害」と考えられている緑内障の発症に、生活習慣に影響された「体全体の障害」がどの程度関与するのかを定量的に解明することを目的とする。緑内障患者を含む500名以上の血液、眼試料を用いて、脂質酸化生成物を測定した結果、フリーラジカルの酸化メカニズムが眼圧の上昇に関連していた。特に、原発開放隅角緑内障の病因には酵素酸化が、偽落屑緑内障群はラジカル酸化が関与している可能性が示唆された。独自の脂質酸化生成物は緑内障の病態を反映するバイオマーカーとしての有用性が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障は自覚症状が非常に乏しく視神経の障害は元に戻すことができないことから、早期発見、早期治療が非常に重要である。しかし、緑内障の確定診断には、網膜神経節細胞の脱落を確認する眼底検査や視野検査が必須で、健康診断で疾病を早期に検出することは極めて難しい。眼疾患の多くは眼の局所的病気と考えられ、日常生活での予防法はほとんど提案されていない。本研究において、眼圧の上昇、偽落屑緑内障の病因はフリーラジカルを介した酸化メカニズムに関与し、原発開放隅角緑内障の病態には酵素による酸化が関与している可能性を初めて報告した。独自の脂質酸化産物は、緑内障の病態を反映するバイオマーカーとして非常に有用と考えられる。
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