研究課題/領域番号 |
18K17954
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
田之頭 大輔 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 統合加齢神経科学研究部, 外来研究員 (80724575)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 認知症 / アルツハイマー病 / 糖尿病 / 糖代謝調節経路 / インスリンシグナル |
研究成果の概要 |
中年期の次世代型アルツハイマー病(AD)モデル(APPKI)マウスに2型糖尿病(DIO)を誘導したDIO-APPKIマウスはDIOの代謝異常に対して抵抗性を示すが、認知機能は、普通食APPKIマウスやDIOマウスに比べ悪化傾向にあることが判った。この時、海馬依存的な認知機能に関連する海馬の神経細胞新生の若齢期から見られた低下がなお一層有意に減少していた。さらに、AD患者死後脳で発見されDIOマウスの認知機能低下に連動して上昇する海馬の糖代謝シグナル調節分子の修飾変化は、当該マウス海馬でさらに亢進することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2型糖尿病が認知症のリスク要因であることが広く知られるようになってきたが、認知機能と糖代謝経路のつながりを説明する詳細な分子機序については解明されておらず、適切なモデル動物系も確立されていなかった。次世代型ADモデルマウスに高脂肪食付加により2型糖尿病を誘導して作製したDIO-APPKIマウスは、世界ではまだ報告が無い新しいモデルマウスである。そのため、本モデルマウスの解析から得られた成果は、従来の認知症研究では見つからなかった新たな発見となり、認知症の新しい治療法や治療薬の開発に繋がることが期待される。
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