研究課題/領域番号 |
18K17961
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
椎谷 友博 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80613190)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ガラニン / 肥満 / 摂食制御 / 視床下部 / 摂食調節 |
研究成果の概要 |
本研究では肥満形成につながる脂肪摂取メカニズムについて、視床下部に発現している神経ペプチドであるガラニンの機能に着目して研究を行った。視床下部におけるガラニン遺伝子発現をin situ ハイブリダイゼーションにより観察した。その結果、ガラニン遺伝子は視床下部室傍核、背内側核、弓状核、外側野等で発現が認められた。背内側核のガラニン発現神経に発現している受容体を検討した結果、食欲を強く亢進する神経ペプチドY受容体の発現が認められた。また、神経ペプチドYは背内側核に神経投射していることがわかっている。ガラニンは神経ペプチドYの投射を介して発現を増加させ、摂食行動を調節している可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満は世界中で問題となっており、抗肥満薬の開発が切望されている。肥満を放置することで、糖尿病や心血管障害、高血圧、脂質異常症などをきたし、健康上の大きな問題となっている。抗肥満薬のターゲットとして過食や脂肪摂取の過程が注目され研究対象になっている。ガラニンは29アミノ酸から構成される神経ペプチドの一種で、中枢で脂肪摂取を調節している。実際にガラニンを動物に投与すると高脂肪食への嗜好性が高まることが報告されている。中枢での摂食制御機構を研究することで、肥満治療に役立つと考えられる。
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