研究課題/領域番号 |
18K17962
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松永 恵里奈 (城尾恵里奈) 京都大学, 医学研究科, 特定医療技術職員 (40737871)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | GIP / インクレチン / 魚油 / 肥満 / インスリン抵抗性 / 脂肪肝 |
研究成果の概要 |
GIPは食事摂取によって小腸から分泌される消化管ホルモンである。本研究では、主たる油脂源をそれぞれ魚油・ラード・オリーブ油とした3種類の45kcal%脂肪食(魚油・ラード・オリーブ)を用いて、野生型マウス(WT)およびGIP欠損マウス(KO)へ長期負荷を行った。結果、WT-魚油群は他のWT2群に比べ、GIP分泌・体重増加・脂肪肝を抑制していた。KO3群は、それぞれ同じ飼料を摂取したWTに比べ有意に体重増加が抑制されていた。一方、肝臓重量はKO3群間で有意な差がなかった。以上より、魚油はラードやオリーブ油に比べ脂肪蓄積や脂肪肝を抑制し、その機序の一つとしてGIPの過分泌の抑制の関連が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、我が国の食生活は安定した食料供給と食の欧米化に伴い脂質摂取量が増加し、生活 習慣病は増加の一途を辿っている。今回異なる脂質源で構成された高脂肪食の長期摂取の影響を検討し、魚油の肥満や脂肪肝抑制効果とその機序の1つを明らかにしたことは、食事として魚の摂取することの重要性の提示する根拠の一つとなり、国民の生活習慣病予防のための食生活改善に繋がることが期待される。
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