研究課題/領域番号 |
18K17983
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
大畑 佳久 早稲田大学, 人間科学学術院, その他(招聘研究員) (60779289)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | WDR6 / 老化 / 代謝 / 遺伝子発現解析 / 脂質代謝 / qPCR / mTOR経路 / オートファジー / 抗酸化 / インスリンシグナル |
研究成果の概要 |
Insulin/IGF-Iシグナルや糖・脂質代謝は、老化および老化関連疾患の発症に重要な役割を担っている。WDR6はこのインスリンシグナルと深く関わることが報告されている。本研究では、in vivoとin vitroの両面からWDR6の有する生理的機能の解析を行った。 まず培養細胞を用いた研究において、WDR6の発現低下が糖・脂質代謝に大きな影響を与えることが示唆された。続いてマウスを用いた遺伝子解析の結果、WDR6の発現低下はカロリー制限状態の遺伝子発現状態を一部エミュレートすることが示された。 これらの結果から、WDR6の発現低下が健康維持、延いてはCR模倣効果を有していることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究によって、WDR6の有する機能の一部が解明された。特に注目すべき点として、オートファジーに対する影響力とCR模倣効果である。特に注目したいのはCR模倣効果である。CRは寿命を延ばすのみならず、成人病の予防といった健康寿命の延伸にもかかわることが知られている。このCRの状態に至るには摂取カロリーを抑えた状態を長期間維持する必要がある。今回の実験結果から、WDR6の遺伝子発現を低下させることでCR状態を再現可能なことが示唆された。したがって、WDR6を標的とした薬剤等を開発することにより、高齢者の生活の質を改善することが期待される。
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