研究課題/領域番号 |
18K18007
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60020:数理情報学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
井上 文彰 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (40779914)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 待ち行列理論 / マルコフ過程 / データ分析 / オペレーションズ・リサーチ / マルコフ連鎖 / 数値計算 / 連続時間マルコフ連鎖 |
研究成果の概要 |
本研究では,病院,役所,学生食堂,空港など人に対してサービスを提供するシステムを表現する待ち行列モデルの解析法を考察した.このようなシステムの大きな特徴は,利用要求の到着頻度が時刻に依存して異なること,ならびに,多くの場合,受付期間が有限であるという点である.本研究では,本質的に時間軸を離散化する近似に依拠している従来のアプローチとは異なり,数値計算に適しておりかつ汎用的なモデルのクラスを新たに導入することで,連続時間システムを数値的に直接取り扱う方法論を確立した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
通常の待ち行列モデルではシステムへの利用要求の到着の性質が時間的に不変であることを仮定した上で,非常に長い時間経過したときの平均的な系の振る舞いを考察しているが,このようなモデルは,病院や空港といった,人が利用するサービスシステムには必ずしも適合しないという問題点がある.到着の性質が時間に依存する待ち行列については過去にも研究があるが,時間依存性に対する表現方法が必ずしも柔軟でないという課題があった,本研究は,新しい時間依存性を表す方法として新しいアプローチを導入し,このような待ち行列モデルの分析法を学術的に進展させたものである.
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