研究課題/領域番号 |
18K18019
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60030:統計科学関連
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研究機関 | 公益財団法人放射線影響研究所 |
研究代表者 |
三角 宗近 公益財団法人放射線影響研究所, 統計部, 副部長 (90457432)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 放射線疫学 / 測定誤差 / 統計的方法 / 線量反応 / 放射線量推定 / 線量反応曲線 / 放射線リスク / 統計学 / 疫学 / 低線量被曝 |
研究成果の概要 |
放射線疫学研究において放射線線量反応を推定する際、被曝線量の推定値に誤差がある場合、線量の値が小さい領域でも測定誤差を無視することなく補正することで線量反応曲線の形に影響があるかを調べた。原爆被爆者の疫学データの設定を基にしたシミュレーション研究により、測定誤差が線量反応曲線の形に影響すること、そして、線量推定値の誤差の補正方法によって推定される線量反応の形に違いが出ることを示した。さらに、その結果に基づいた議論を通して、国際放射線防護委員会(ICRP)の委員と共同で、今後、放射線防護の議論で重要な資料となり得る、世界各国の集団における放射線の生涯リスクを予測する論文を作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、低い線量域でも被曝放射線量推定値の測定誤差の影響を補正する必要性と、測定誤差の線量反応曲線の形への影響も考慮した解析が必要であることを示した。原爆被爆者の研究は放射線による死亡やがん罹患リスクの量反応曲線を直線で考える根拠となってきた。その最新のがん罹患率の線量反応にこれまでの報告と異なる結果が出たことについて、シミュレーションによって説明する試みを紹介することで、放射線影響研究の研究者と議論した。その結果として、国際放射線防護委員会(ICRP)の主要メンバーと放射線防護基準の議論で資料となる科学論文を発表した。
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