研究課題/領域番号 |
18K18090
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉田 成朗 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 助教 (40808531)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 自己効力感 / モチベーション / パフォーマンス / 身体運動 / バーチャルリアリティ / 音声フィードバック / 感情 / メンタル |
研究成果の概要 |
本研究では、より良いパフォーマンスを発揮できると思える「自己効力感」に注目し、自身が適切に行動できていたり、自身の行動が良い結果をもたらしたかのような擬似的な成功体験を通して、メンタルを由来とするモチベーションや、パフォーマンスの改善を図るシステムを構築した。ユーザ評価を通して、構築したシステムによって自己効力感を生起し、メンタルやモチベーション、パフォーマンスの向上といった気持ちや行動の変容を促すことができるか調査した。完全に自身の身体表出・身体運動の結果であると捉えられるフィードバックの構築には至らなかったものの、こうしたシステムによって気持ちや行動を変容できる可能性を示すことができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、工学的手段によるメンタル機能調節の方法論の解明である。モチベーションの維持や、パフォーマンスの改善など、メンタルを由来とする人の気持や行動に、コンピュータで作り出した擬似的な成功体験よって介入するシステムの設計手法やメカニズムを明らかにした。 一方で、メンタル機能調節が必要な状況はこれだけに限らない。抑うつ症状の人や、うつ病患者は、物事を良い方向に捉えられず、自己効力感の低下が起きる。しかし、自己効力感を生起する方法論が明らかになることで、メンタル機能調節が阻害されている人々に対する新たな対処療法の発見が期待できるという点で社会的に意義のある研究である。
|