研究課題/領域番号 |
18K18124
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分61040:ソフトコンピューティング関連
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
信川 創 千葉工業大学, 情報科学部, 准教授 (70724558)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 神経ネットワークダイナミクス / 認知症 / 加齢 / 脳波 / 早期診断 / スパイキングニューラルネットワーク / 複雑性解析 / 機能的結合 / ゆらぎ / 機械学習 |
研究成果の概要 |
超高齢社会を迎える現代,老年期精神疾患である認知症に対する予防的介入と,それに続く早期発見と治療の実現は直近の課題である.そのためには,初期の認知症や認知症発症前の軽度認知障害の段階における診断法の構築が必要となる.本研究では,脳波の各部位間における動的位相差の複雑性の変化に着目することで,認知症における神経ネットワーク変質の新たな特性を捉え,初期の認知症や認知症の前段階である軽度認知障害での神経ネットワーク変質を検出する診断システムの構築を目的として研究を行った.その結果,動的位相差による加齢や認知症の神経ネットワーク変質を捉えることに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の神経科学においては, 神経活動の同期によって機能的結合を評価するだけでなく,より広い概念で各領野での相互作用を機能的結合として捉え直す必要性が指摘されている.本研究では, 臨床的な汎用性が高い脳波に対して,各領野での相互作用を動的位相差の複雑性によって評価し,加齢による認知機能の低下や初期の認知症を高い精度で検出したものである. よって,この成果は早期診断や診断精度の向上,更には治療効果の判定が期待できることから,個々の症例に応じたテイラーメイドの治療方針を策定する上で大きく貢献すると考えられる.
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