研究課題/領域番号 |
18K18195
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分63020:放射線影響関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
堀越 保則 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (00719429)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 放射線 / DNA修復 / 細胞核構造 / 核骨格タンパク質 / 放射線被ばく / DNA二本鎖切断 / 放射線応答 / DNA損傷修復 / 核構造 |
研究成果の概要 |
細胞核高次構造と、細胞の放射線応答やDNA修復機構の制御との関連は十分には理解されていない。本研究では、核構造を形作る「核骨格」タンパク質の1つであるNuMAに着目し、放射線感受性やDNA修復に関与することを示した。一方で、NuMAは細胞核内に一様に存在するものの、DSBs部位近傍に存在するものだけが、DNA修復の過程において早い段階からリン酸化修飾を受け、経時的に増幅していくことを明らかにした。さらに、放射線量依存的に存在量が減少することを見出し、放射線被ばくによりDNA以外にも細胞核、特にその高次構造が損傷を受けうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞核高次構造と、細胞の放射線応答やDNA修復機構との、機能の関連については、これまで十分には理解されていない。本研究は、ゲノム修復という「核機能」の制御に「核構造」を担う因子が関わっている具体例を示したことで、「構造による機能制御」の新しいモデルの提唱・確立に貢献した。また、放射線被ばくによりDNA以外にも細胞核、特にその高次構造が損傷を受けうるという研究結果は、今後放射線生物学に新たな展開をもたらすものと考えている。放射線治療という観点からも新たな知見であり、将来的な応用が期待される.
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