研究課題/領域番号 |
18K18240
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (2020-2021) 国土技術政策総合研究所 (2018-2019) |
研究代表者 |
益子 美由希 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, 研究員 (70791317)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生物と人との軋轢 / サギ類 / 集団繁殖地 / グリーンインフラストラクチャー / 都市緑地 |
研究成果の概要 |
都市域の緑地ではしばしば発生する生物との軋轢に対し、解消策を提示するため、集団繁殖性サギ類のコロニーとの軋轢(鳴き声やフンによる迷惑被害)を題材に、事例分析や対策手法の検討を行った。軋轢は、住宅地に近いほど発生しており、追払い対策のみがとられた事例が多かった。一方、サギ類コロニーは過去あった緑地付近に翌年も形成されやすいことが裏付けられ、軋轢解消には住宅地から離れた代替となる緑地へ意識的にサギ類を誘引する対策が望ましいと考えられた。代替緑地へのコロニー移設試験は思うように達成できず課題が残ったが、サギ類の模型を置くと実物のサギ類を誘引できることは確かめられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑地をグリーンインフラと捉え、自然環境の持つ機能を活用して社会課題を解決していく考え方が近年広まっている。しかし、グリーンインフラ推進の負の面に対する議論は十分なされていない。本研究は、身近な緑地で生じうる迷惑生物との軋轢に着目し、単にある場所から生物を追払うのみでは軋轢が解消するとは限らないことを示した。グリーンインフラに対し、厄介な生物とも地域で調和のとれたかたちで共存する方策をアフターケアとして提示することで、その取組推進や都市の生物多様性の確保に貢献した。
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