研究課題/領域番号 |
18K18250
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡本 侑樹 京都大学, 地球環境学堂, 研究員 (00635500)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ベトナム / カキ / アカシア / 栄養塩類 / 湾 / プランテーション / 栄養塩 / 基礎生産 / マイクロプラスチック / アカシアプランテーション / 牡蠣養殖 / 土地利用 / 集水域 / 海域漁業 / 栄養塩類フロー |
研究成果の概要 |
東南アジア熱帯域の自然林・アカシア林が海に栄養塩を供給する機能、沿岸で生産される牡蠣の栄養塩の利用(陸域起源)、アカシアプランテーションの影響について、ベトナム中部沿岸域を中心に研究を実施した。 結果、1)土地利用ごと(アカシアと自然林)の栄養塩流出に大きな差がなく、沿岸域への栄養塩類流入は小さく、2)湾の栄養塩類の主なソースは堆積物・底質からと示唆された。3)アカシア植栽施肥は短期的で、土地の利権に関わる形態での運用(企業下で20年植林後、特定者の所有になる)から生業として浸透していた。 以上から、現地におけるアカシア植栽の影響は、栄養塩・水産物の生産性の観点においては、マイナスではなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベトナム中部沿岸域にけるアカシアプランテーションが沿岸漁業環境に与える影響についえ具体的に調べた研究はこれまでになく、従来の考えでは、プランテーション農業は、モノカルチャーであること、多量の施肥など、ネガティブな側面が取り上げられてきた。 本例で取り上げたベトナム中部の事例では、沿岸域で養殖されるカキ、プランクトン、そしてその栄養である栄養塩類にフォーカスして分析した結果、自然林、アカシア林ともに沿岸域への栄養塩類の負荷は小さいものであることが明らかになり、主な栄養塩の起源は底質であることが示唆された。地域性が反映された結果でもあるが、思い込み・想定を覆す重要な事例を掲示出来た意義は大きい。
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