研究課題/領域番号 |
18K18325
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田村 光平 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 助教 (60725274)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 文化進化 / 考古学 / 土器 / 幾何学的形態測定学 / 幾何学形態測定学 / データベース / 弥生時代 / シミュレーション / 数理モデル / 形態測定学 |
研究成果の概要 |
弥生時代の土器である遠賀川式土器の形態解析、伝達モデルの構築、データベースの構築をおこなった。北部九州を中心に、中四国、近畿から東海までの遠賀川式のかめのデータを集成し、幾何学的形態測定学の一手法である楕円フーリエ解析によって、その時空間変異を定量化した。また、文化進化の数理モデルを構築し、データからモデルのパラメータを推定するとともに、数理モデルを用いて考古学データの性質が、どのように統計解析の結果に影響を与えるのかについて検討した。さらに、土器のデータベースを構築し、上述した解析をブラウザ上でクリックするだけでおこなえるシステムを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農耕の拡散は、人類史の中での重要なテーマの一つであり、日本においては弥生文化がそれに該当する。本研究の成果は、これまで考古学的分野が蓄積してきたデータを使い、大まかではあるが、土器の形態変異の地域差を示すことができた。 文化現象の定量的解析、とくに文化進化研究の実データへの応用は、英米を中心に普及しつつあるものの、まだ日本においては定着していない。本研究成果は、日本における普及の一助となる。とくに、『文化進化の数理』は、これまでは「理系」の素養を必要とする本格的な英文の教科書か、事例を集めた一般向けの書籍しかなかった中で、「文系」学生でも世界的にも稀な位置づけの本になっている。
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