研究課題/領域番号 |
18K18335
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
佐藤 翔 同志社大学, 免許資格課程センター, 准教授 (90707168)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 書架 / ブラウジング / 視線追尾 / 公共図書館 / 注視行動 / 貸出回数 / VR / Instagram / サイン / 図書館 / 情報利用行動 |
研究成果の概要 |
人に見せる、見られる、情報の「ディスプレイ」としての図書館書架のデザインを検討するために、人の注視行動の特徴や、その影響要因と効果を明らかにすることを目的とする、一連の調査・実験を行った。異なる特徴を持つ複数の公共図書館で行った実験、および実験室環境下で条件を統制しながら行った実験から、書架の高さや図書館のデザイン、行動目的に関わらず、人の注視は書架の上段に集中することがわかった。この効果は照明の工夫等では打ち消せないが、書架に置かれている図書の色は、段数とは別に注視に影響する可能性が示された。また書架上の水平位置は、注視に大きく影響しなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
書架の下段が利用者にあまり見られないことは、直感的には図書館関係者に把握されていたが、本研究では実際に注視頻度の偏りが非常に大きいことを示すとともに、その効果が書架の高低や図書館のデザイン、照明等によってもあまり変わらないことを示した。図書館の書架計画を考える際にはこの点に強く留意すべきであろう。それでも書架という存在の構造上、どうしても下段に図書を配置せざるを得ない場合も多いが、その際には照明等を工夫するよりは、配置する図書の色等による工夫の方が有望であろうことも本研究から示唆された。
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