研究課題/領域番号 |
18K18386
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
曽宮 正晴 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (50788974)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | エクソソーム / mRNA / アプタマー / DDS / リボスイッチ / ベクター / ソーティング |
研究成果の概要 |
エクソソーム内にmRNAを内封する方法を開発するため、当初はエクソソームタンパク質に結合するRNAアプタマーを利用する手法を想定していたが、この手法がうまく作動しなかったため、他の方法を検討した。その結果、ウイルスタンパク質とmRNAを発現させることでエクソソーム内にmRNAを内封し細胞外に分泌させ、さらにこのエクソソームが他の細胞に取り込まれてレポーター遺伝子を発現可能なことを明らかにした。さらにmRNAに改変を加えることで、小分子によって標的細胞内でのmRNAの発現を制御可能なことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソソームは細胞間の情報伝達に寄与していると考えられており、RNAなどの生体高分子を細胞内に送達して治療効果を得る、ドラッグデリバリーシステムとして期待されている。本研究では、目的のmRNAを効率的にエクソソーム内に内封し、細胞内に取り込まれて実際に機能させることに成功した。さらにmRNA発現を小分子で制御可能なことを示した。さらにエクソソームの細胞内取り込み機構を詳細に解明するための新たな実験系の開発にも成功した。本研究の知見を利用することで、エクソソームのDDSへの利用がさらに進むと期待できる。
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