研究課題/領域番号 |
18K18396
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鶴岡 典子 東北大学, 工学研究科, 助教 (70757632)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 微小還流 / 微小流路 / インスリン抵抗性 / 糖負荷試験 / 酵素電極 |
研究成果の概要 |
インスリン抵抗性評価の新たな手法として局所糖負荷試験を提案し、それに使用する針の作製、評価を行った。局所糖負荷試験に用いる針として、細径鍼灸針の表面にポリイミド製の2本の流路を作製した。1本はグルコース注入用流路であり、針を皮膚に刺入後、局所に微量のグルコース溶液を注入するために用いる。もう1本の計測用流路は、根本側から針先で折り返し、根本側に戻るような構造となっており、針先部分のみに微小穴が多数空いている。この流路に生理食塩水を流すことで濃度拡散により皮膚中のグルコースを回収する。ヒトの皮膚構造に近いブタ摘出皮膚において、注入・計測機能評価を行い、十分な機能を有していることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではインスリン抵抗性増加を全身の代表として局所の皮膚組織で診断を行う針を作製・評価した。このように局所に働きかけ、局所での反応を計測することで全身の状態を把握するという手法は、自律神経診断の皮膚紋画試験や、アレルギー診断のプリックテスト等が行われているが、いずれも局所での刺激に対する反応を見ることで煩雑な手法を用いなくても身体の状態を把握できている。本研究で開発された局所糖負荷試験用針により局所負荷試験で全身的な状態を把握することができれば、これまで診断が煩雑であった他の様々な身体の状態を局所に着目することで低侵襲的に簡易に診断する新たな手法へ展開できる可能性がある。
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