研究課題/領域番号 |
18K18429
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
|
研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
冨永 渉 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 准教授 (30711642)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | バーチャルリアリティ / ベクション / オプティックフロー / 静止立位 / 筋電図 / 床反力 / 三次元動作解析 / 筋活動 / 重心動揺 / 三次元動作分析 / 若年健常者 / 高齢健常者 / Virtual Reality(仮想現実) / 人混み / 歩行 / パーキンソン病 / 脳卒中片麻痺 |
研究成果の概要 |
本研究は、バーチャルリアリティ(VR)を用いた視覚誘導性自己運動感覚(ベクション)を誘発する映像の提示が、静止立位姿勢に及ぼす影響について明らかにすることを目的とする。ベクションとは、視覚によって自分自身が動いているように感じることをいう。ベクションには周辺視野が重要な役割を担っているという過去の報告から、周辺視野への映像提示に適しているVRを用いて姿勢への影響について健康な若年者と高齢者を対象として調査を行った。その結果、高齢者では周辺視野への映像提示を制限した時に、全視野への映像提示のときよりも、立位姿勢の動揺が抑えられた。若年者では高齢者のような差はみられなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
VRは映像提示の新しい手法であり、従来の映像提示に比べると、仮想空間に実際にいるような臨場感が得られ、その没入感覚が特徴とされている。一方で、その没入感覚によって、姿勢への影響が懸念される。本研究では、静止立位姿勢においてVRを用いたベクション刺激を観察することで、立位保持時の重心同様に影響が見られること、加えて若年者と高齢者を比較することで、ベクション刺激に対する姿勢制御の戦略が異なることが明らかになった。VRをリハビリテーション医療の現場でさらに広く活用するためにも、VRを用いているときの姿勢制御特性における重要な基礎的知見が得られた。
|