研究課題/領域番号 |
18K18429
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
冨永 渉 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 講師 (30711642)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | バーチャルリアリティ / オプティックフロー / 静止立位 / 筋活動 / 若年健常者 / 高齢健常者 |
研究実績の概要 |
本研究は、オプティックフロー刺激の提示によってパーキンソン病患者や脳卒中患者の四肢体幹の筋活動がどのような影響を受けるかを明らかにし、人混みの中を歩く疑似体験によって歩行がどのように変化するかを調べ、人混みの中での歩行を改善する練習用アプリケーションを開発することを目的とする。最終目標は、パーキンソン病や脳卒中患者への適用であるが、安全性や効果を検証するために、まず健常者でバーチャルリアリティ(VR)によるオプティックフロー刺激を使用し、姿勢制御等への影響や安全性を検討することとした。 平成30年度ならびに31年度は基礎実験のフェーズとし、VRによるオプティックフロー刺激が立位時の筋活動に与える影響、ならびに人混みで移動する主観的映像が立位時の筋活動に与える影響を明らかにすることを計画していた。 30年度の前半では、今年度実施予定の実験プロトコルを作成し、本学倫理委員会の承認を得た(国際医療福祉大学、承認番号:18-Io-58)。若年健常被験者の募集にあたり、本学所属長の承認も得た。実験機器の購入が当初計画していたよりも大幅に時間を費やしてしまい、6月下旬から取り掛かったが、最終的に全ての物品が納入されたのは11月下旬になってしまった。物品の納品が完了後、ワークステーションへの解析プログラムのインストール、被験者に提示する視覚刺激の開発等を進め、12月下旬にこれらの環境整備が完了した。その後、1月中旬に予備研究を開始し、解析方法の検討ならびに視覚刺激の改良等を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究計画書の中では、「30年度と31年度で若年健常者と高齢健常者の計測を行う」と記載はしているが、研究計画作成当初は、30年度内に健常若年者の計測を終える予定であった。しかし「研究実績の概要」でも述べた通り、実験環境の整備に当初想定していなかった程の時間を要してしまったため、現時点での進捗状況は、「遅れている」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
31年度は、9月までに若年健常者の計測を終え、10月以降高齢健常者の計測を進め、31年度内に当初の予定通り、健常者での実験ならびに解析を終え、32年度の患者での計測に向けた準備を進めて行きたい。現在患者計測のためのリクルート先について、内諾を頂いている施設等もあるため、新たに患者計測の倫理審査申請等も進めて行く。
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次年度使用額が生じた理由 |
オプティックフロー視覚刺激の作成が完了しておらず、プログラム作成業者に支払いが完了していないため、視覚刺激作成完了後、業者に開発費を支払う予定。また、30年度に被験者に支払う予定であった謝金の支払いが発生しなかったため、31年度に執行予定。
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