研究課題/領域番号 |
18K18486
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 大妻女子大学短期大学部 (2019-2022) 都留文科大学 (2018) |
研究代表者 |
大平 栄子 大妻女子大学短期大学部, 英文科, 教授 (20160616)
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研究分担者 |
佐藤 弘夫 東北大学, 文学研究科, 名誉教授 (30125570)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 英語テクスト / 近代仏教像 / 岡倉天心 / タゴール / 大乗仏教 / 日本近代仏教 / 日印国際交流 / 日本英語文学 / 近代仏教 / 近代日本仏教 |
研究成果の概要 |
明治維新以降海外諸国との交流が活発化すると、仏教者や仏教研究者による日本紹介の英文著作が多数刊行され、それが欧米の日本理解に大きな影響を与えた。だが、従来の研究ではかかる大量の英文著の著作の刊行の意義が問われることはなかった。本研究ではこの研究の空白に挑戦し、以下のような成果を得るに至った。①明治維新から戦前までの期間に刊行された150点に及ぶ仏教者による英語のテクストを網羅的に収集し、その全体像を明らかにし英語テクスト大量刊行の歴史的意義を解明した。②その成果を既存の近代仏教研究とすり合わせることで、通説的な近代仏教像の書き換えと新たな視点からのアジア仏教への日本仏教の位置付けを試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
明治維新から戦前までの期間に刊行された仏教者による英語のテクストを網羅的に収集し、その全体像を解明した。また、その成果を既存の近代仏教研究と対比することによって、東アジアを視野に入れた広い視点から通説的な近代仏教像の書き換えを試みた。 とりわけ重要な成果は、従来仏教研究の対象となっていなかった岡倉天心の独自の意義の発見である。天心はインドの文学者ラビンドラナート・タゴールとの深い知的交流を通じて、タゴールの日本文化および大乗仏教理解を深化させ、タゴールと多くの日本人仏教者たちとの知的交流を促した。それは日本における仏教改革・近代化の潮流と深く交差しながら進展し、相互に大きな影響を与えた。
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