研究課題/領域番号 |
18K18488
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
中川 眞 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 特任教授 (40135637)
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研究分担者 |
中川 克志 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (20464208)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | サウンドアート / 鈴木昭男 / 王福瑞 / データベース / アーカイブ / アンビエント / 身体性 / サウンド・インスタレーション / サウンドスケープ / 20世紀アート史 / 知覚 / 環境 |
研究成果の概要 |
サウンドアートという1970年代から顕著に現れてきた現代アートを理解するために2つの作業を重点的に行なった。第1は、アーティストの全作業の記録のアーカイブ化(データベース化)、第2は、日本におけるサウンドアートの通史の作成作業である。アーカイブ化の対象となったのは我が国におけるサウンドアートの草分けといえる鈴木昭男(1941年生)の営為であり、1006項目のデータベースができあがった。通史研究としては、〈音楽ではない音への意識が出現してくる歴史〉と〈音楽が美術として受容されていく歴史〉というふたつの歴史が重複し交錯する歴史として叙述した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サウンドアート学を確立させるための基礎資料(データベース)を構築したことと、これまで為されていなかった日本のサウンドアートの通史の叙述を試みたことが学術的意義である。様々な領域と交差するサウンドアートは、難解な現代アートの領域の中で、比較的親しみやすい性質をもっている。しかしこれまで本格的に紹介された研究は数えるほどしかなく、本研究はそこに大きな蓄積を加え、広く研究者や愛好家に応えるものとなった。また本研究をもとに研究分担者は単行本の刊行準備をしており、本研究の社会的意義をさらに高めるものとなる。
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